「全部やったよ!」「すべて確認済みです。」
どちらも「全部=すべてのこと」という意味ですが、よくよく考えると、なんとなく使い分けていませんか?
今回は、「全部」と「すべて」の違いについて、意味や使い方の違いを例文とクイズでわかりやすく解説します!
「全部」も「すべて」も、意味は全部「ALL」!
まずは基本から。
「全部」も「すべて」も、どちらも共通して「全体・もれなく・残らず」という意味があります。
ですが、使われる場面・言葉のトーン・対象の種類などに微妙な違いがあります。
ニュアンスの違いをざっくり整理!
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比較項目
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全部
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すべて
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印象
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口語的・カジュアル
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丁寧・文語的
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対象
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数えられるモノ・量に強い
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抽象的な対象にも対応
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使用シーン
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会話・SNS・日常文
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ビジネス文書・丁寧な表現
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✍ 「すべて」と「全部」の違い、例文で比べてみよう
無意識のうちに使い分けている「すべて」と「全部」、具体的に比べてみましょう。
「全部」はカジュアルで、具体的なモノに使いやすい
- 宿題は全部終わったよ!
- お菓子、全部食べちゃったの?
- 写真は全部スマホに保存してあるよ。
🎈→ 子どもや日常会話、数えられる物に使うと自然!
数えられるもの・具体的なモノが対象になることが多く、話し言葉でも自然に使える表現です。
また、使用シーンもカジュアル寄りで、「モノを残さず使った」「食べた」「見た」など、目に見える・実体のある対象と相性が良いです。
「すべて」は丁寧で、抽象的な対象にもフィット
- すべての人に感謝します。
- これはすべて真実です。
- ご依頼いただいた業務はすべて完了しております。
🎓 → フォーマルな文章、感情・理念・事実など幅広く使える!
形のないものや、広がりをもった概念・感情・対象の集まりに対して使われることが多く、丁寧で書き言葉にも向いています。
数ではなく「全体性」「包括性」「網羅性」を強調したいときにぴったり。
🎯実践クイズ!「全部」or「すべて」?
次の文には、「全部」と「すべて」どちらがより自然でしょうか?
※どちらも文法的に間違いではないものもありますが、「自然な表現」を選んでください♪
【第1問】
この箱の中には、彼女の思い出が〇〇詰まっている。
A. 全部
B. すべて
【第2問】
ご注文の商品は〇〇発送が完了しました。
A. 全部
B. すべて
【第3問】
お寿司、〇〇食べたの!?すごっ!
A. 全部
B. すべて
【第4問】
〇〇の人が納得する方法を考えなければならない。
A. 全部
B. すべて
【第5問】
旅行の写真、〇〇見せて!
A. 全部
B. すべて
✅答えと解説はこちら!
【第1問】正解:
B. すべて
→ 「思い出」は抽象的なものなので「すべて」が自然。感情のこもった文にはぴったり。
【第2問】正解:
B. すべて
→ ビジネス的で丁寧な文なので「すべて」が適しています。
【第3問】正解:
A. 全部
→ 会話調で、具体的な「お寿司」=「数えられるもの」なので「全部」が自然!
【第4問】正解:
B. すべて
→ 「すべての人」は抽象的な対象で、文章もややフォーマル。なので「すべて」。
【第5問】正解:
A. 全部
→ 「写真」はモノなので「全部見せて!」が会話的で自然です。
まとめ:すべてと全部、違いは「言葉の空気感」
- 「全部」はカジュアルで、モノや量など具体的な対象に合う
- 「すべて」は丁寧で、抽象的・フォーマルな文脈にも合う
文法的に間違いではなくても、文のトーンに合わせて使い分けると、読み手に与える印象がぐっとスマートになりますよ!
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