もしもイクメンと呼ばれて喜んでいる男性がいるならば、それはちょっと痛い。
イクメンとは「育児をする男性(メンズ)」という意味だけれど、自分の子供でしょうよ、父親なら面倒見て当たり前です。
何を、イクメンだとか言って威張っているのでしょう。
たまに、
- 他の人よりはやってる
- 忙しい中でもやっている方だ
といって、イクメンぶりを主張する人がいますが、何を言っているのやら。
働くママたちは、仕事しながら家事もして、子育てもして、時には一人でそれを切り盛りしているのですよ。
たまに手伝ったからと言って威張るほどのことではなく、また、「手伝う」という感覚自体がおかしいのです。
家庭に父親と母親がいるのなら、二人で協力して子供を育てるのは当たり前のことで、「手伝う」とか、何を人ごとみたいに言っているのやら。
・・・と、「俺ってイクメン」みたいな人を見て、ふと思ったのでした。
- 妻が夫をイクメンに育てる方法
- 夫をイクメンにするために大事なこと
というような記事も見かけます。
夫を褒めるとか、やってくれたことに感謝するとか。
私もそんな記事を書いたことがありますが、今にして思えば恥ずかしい。女性がそういう思いでいる限り、男性は変わらないのではないかと思う。
正直、日本の今の社会で、男性がすぐに変わるとは思えないけれど、「手伝ってもらう」「積極的に関わってもらう」、そんな態度でいることがむしろ自分の首を絞めている。
フランスや北欧など、男性が家事をしたり育児をしたりする社会では、多分女性も男性と対等だという気持ちを持っていると思うのですが、日本は、女性自身に「家事や育児は女性の仕事」という刷り込みがある。
それが、いつまでたっても社会が変わらない一因でもあるのではないかと思っています。
そう言いながら、私の中にもそういう刷り込みがあります。
他の家のパパが、ご飯も作ってくれるなんて話を聞くと、男性なのにすごいなと思った後で、「はっ!」と気づくわけですよ。ママがやってたら、普通のことでしょうよ、って。
だから、これからの日本を変えていくには、
- 男性も女性も、「家事、育児は女性の仕事」という刷り込みを消していく
- 感謝はお互いするもの、夫婦でいたわり合って、協力しあって家庭を作っていく
そういう意識を持つことが大事なんじゃないかと思っています。
だから、私の子供たちには、そうやって教えていきたい。
- 家のことは、性別関係なくできるようにしておくこと
- 誰かがやってくれたことに対して、ありがとうということ
みんなで協力し合う家庭。それが当たり前になったら、イクメンなんて言葉は消えて無くなるはず。